係長への昇進・昇格試験

大企業では、係長に登用する人材を「人材アセスメント」という昇進・昇格試験で選抜することがあります。人材アセスメントとは、係長への昇格候補者が、係長として適正な能力や資質を備えているかどうかを、外部の専門家を交えて診断するものです。

一般的に係長への昇進・昇格試験は、1~2日の研修形式で行われます。その研修では、係長候補となる人材が全社から集められ、集合研修という形でいくつかのロールプレイング演習にトライします。

演習としてよく行われるのがグループ討議演習、面接演習、インバスケット演習、分析発表演習です。

グループ討議演習では、マネジメントに関する問題の解決策を議論したり、ディベート形式による企画会議などを通して、集団場面での対人コミュニケーション力を診断されます。発言頻度や発言内容の質、議論の進行管理への関与度合いや他のメンバーとの対話のテンポ、聴く姿勢などさまざまな要素が評価対象になります。

面接演習では、部下や顧客との面談というロールプレイングを通して、係長としての個人対個人のコミュニケーション能力を診断されます。言葉使いや表情の変化、圧迫や葛藤状況への適応力など、細かな部分に至るまで観察、評価されます。

インバスケット演習は、こちらのページにも記載しましたが、係長の立場で行う書面処理です。仕事の優先付けや段取り、関係者へのホウレンソウ、問題解決能力など、この演習からも多くの能力が評価対象になります。

分析発表演習は、経営戦略や実行計画の作成し、プレゼンテーションする演習です。与えれた企業情報を分析し、自分なりのビジネスプランを導き出すものです。経営戦略を描き出す計画策定力などが問われますし、プレゼンテーションでは、聞き手を訴求する魅力的なプレゼンができるかどうか、などが評価されます。

係長への昇進・昇格がこれらの試験によって決まるというわけではないようですが、決して気を抜いてはいけません。人事部が係長各々の強みや弱みを把握し、適正な人材配置を行うための参考データとして活用している企業もあるのです。

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