SWOT分析で自分自身を棚卸しする

係長であれば「SWOT分析」を基本的知識として押さえ、必要に応じて効果的に使いこなせるようになっておきたいものです。

SWOT分析とは、

S:強み(Strength)
W:弱み(Weakness)
O:機会(Opportunity)
T:脅威(Threat)

の頭文字をつなげた言葉で、通常は、企業が戦略を導き出す上で現状を整理する場合によく使われるフレームワークです。このSWOTのうち、強み(S)と弱み(W)は内部に関することです。一方の機会(O)と脅威(T)は外部環境に関することです。簡単な具体例を見てみましょう。

ドコモのSWOT分析

S:国内最高シェアの顧客基盤
W:iPhone導入の遅れによる顧客流出
O:拡大するスマートフォン市場
T:激化する価格競争

といった具合です。ここから、強みを活かして機会をモノにする戦略や、強みで弱みを補完する戦略などを導き出すのです。

他にもSWOT分析の例を知りたい場合は、こちらのページがわかりやすいです。

このSWOT分析を個人に応用し、今後のキャリアを描くための現状の棚卸しを行うことができます。例えば、型破りな行動で一躍国民的な人気を得た半沢直樹をSWOT分析するとこうなります。

半沢直樹のSWOT分析

S:やられたらやり返す倍返しの気概で組織内外の敵に立ち向かう芯の強さ
W:多くの敵を作ってしまう生意気な性格
O:高度な技術を持ちながらも銀行から相手にされない中小企業の存在
T:金融庁検査や裁量臨店といった突発的イベント

だいぶ主観が入っていますが、なんとなくイメージはつかめたでしょうか。

自分自身の棚卸しに活用してもいいですし、部下のスキルチェックに使っても良いでしょう。

たとえば部下の性格や特技をこのSWOT分析でまとめておくと便利かもしれませんね。その際は、外部環境である機会(O)と脅威(T)よりも、個人が持つ内部リソースである強み(S)と弱み(W)に注力して整理するとスムーズに作業が進みます。

ただし、SWOT分析は万能のツールではありません。強みと思っていたものが、実は弱みであったりすることはよくあることですし、機会が脅威に転じたり、その逆もあったりするものです。そもそも変化する経営環境を固定化されたフレームワークにおさめようとすること自体危険性をはらんでいますので、そのあたりは頭に置いた上で、SWOT分析を活用していくことが大切です。

スポンサードリンク

関連記事

no image

環境変化に対応できるマネジメント力を養うには

慣れた職場環境では活躍できるのに、状況が変わると活躍できなくなる係長がいます。 「顧客の要求が

記事を読む

no image

上司の視点で考える

一段上の視点で考える習慣を身に付けると、仕事がスムーズに運びやすくなります。より高い視点から係長の立

記事を読む

i_kisoryoku

係長は社会人基礎力を磨こう

――マネジメント能力と言われても、具体的に何をどう磨けばいいのかわからない。 そんな係長のみな

記事を読む

i_nayami

仕事を抱え込む係長が組織にもたらす悪影響

係長の役割は、一担当者が担う役割とまったく異なります。一担当者は個人プレイヤーであり、自分の手足を直

記事を読む

no image

リカードの比較優位理論を応用した部下活用術

部下が持つ強みを活かして仕事をさせると成果を出しやすくなります。 係長には部下の特性を見極め、

記事を読む

no image

係長への昇進・昇格試験

大企業では、係長に登用する人材を「人材アセスメント」という昇進・昇格試験で選抜することがあります。人

記事を読む

no image

課題設定の違いが成果の違いを生む

係長ともなると、自分の会社、チームが抱える課題を自分の言葉で語ることが求められます。 しかしそ

記事を読む

i_mgt

係長に求められるマネジメント能力

係長はマネジメントのいろはを覚える第一歩となるポジションです。会社内の最小単位のチームともいえる係の

記事を読む

no image

係長にお勧めのインバスケット演習

マネジメント能力や問題解決力を鍛えたい係長におすすめしたいのが「インバスケット演習」です。 イ

記事を読む

i_mtg

チーム会議を生産的にするポイント

チームミーティングを定期的に行っている係長は多いと思います。ミーティングには係のメンバーが時間を割い

記事を読む

スポンサードリンク

no image
係長とサーバントリーダーシップ

「うまくリーダーシップを発揮できない」 「どうしてみんなついてきてく

i_mtg
チーム会議を生産的にするポイント

チームミーティングを定期的に行っている係長は多いと思います。ミーティン

no image
係長は部下面談を効果的に活用しよう

「日頃から顔を合わせているので、改まって部下と面談する機会が少ない」

no image
係長への昇進・昇格試験

大企業では、係長に登用する人材を「人材アセスメント」という昇進・昇格試

no image
係長の英語トレーニング

英語を公用語として、全社員に英語学習を推奨する企業が出てくるなど、日本

→もっと見る

PAGE TOP ↑