仕事を抱え込む係長が組織にもたらす悪影響

係長の役割は、一担当者が担う役割とまったく異なります。一担当者は個人プレイヤーであり、自分の手足を直接動かして仕事の成果を出せばいいわけです。

係長が担当者と同じようなプレイヤー的な仕事をしてしまうと、「仕事を抱え込むな」と注意されます。係長は、マネージャーとして部下に的確な指示を出し、部下を動かすことで仕事の成果を出すことが求められるのです。

そんな場面に直面したとき、優秀なプレイヤーであった人ほどもどかしい思いを感じます。

「なんでこんな簡単なこともできないの?」
「自分がやった方が手っ取り早い」

と思い通りに動かない部下にイライラを感じてしまうものです。

しびれを切らして、

「ダメだな。おれのやり方を見てろ」
「もういい。おれがやるから」

と、自分がプレイヤーとして動いてしまうのは係長失格です。

仕事を抱え込んだり、自らがプレイヤーとして動いてしまう係長が組織にもたらす悪影響は2つ。

部下の自主性を阻害する

係長が口出しすることで、部下は言われた通りにやればいいと考えるようになり、自分で工夫して仕事を組み立てようとしなくなります。部下は「仕事をやらされている」気持ちが強くなり、仕事に対する主体性を失ってしまいます。
また、係長がプレイヤーとして動いてしまうと、部下が新しい仕事にチャレンジしたり、経験を積んだりする機会を奪い取ってしまうことになります。

係長自身が重要な仕事に時間を投入できない

係長自身も、部下がやるべき仕事に労力をかけることで、本来係長が取り組むべき重要な仕事に費やすべき時間がなくなってしまいます。

要領の悪い部下に余計な口出しをしたくなるのは分かりますが、そこはぐっとこらえて部下にある程度仕事を任せていくことが大切です。

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