係長に求められるストレスコントロール力
いつ寝首を掻かれるかもわからない戦国時代の武将に比べればまだましなのかもしれませんが、現代はストレスの多い時代と言われます。会社では目標達成のノルマに追われ、顧客のクレームに謝罪し、コンプライアンスにも注意を払う必要があります。また、職場の人間関係にストレスを感じる人もいるでしょう。
ストレスが高まると、緊張したり不安になったり、イライラしたりします。人によって個人差がありますが、ストレスがかかりすぎると、自身の能力を発揮できなくなることが多いものです。しかし、ストレスは一概に悪い影響を与えるとは限りません。適度なストレスを感じることによって、人は自分の持てる能力を最大限発揮することができるようになるものなのです。
ストレスは良いものではありませんが、悪いものでもありません。あまり良い例ではありませんが、締切が迫ってお尻に火が着いて初めてエンジンがかかる人がいますね。これはストレスがかかることによって高いパフォーマンスを引き出していると考えることができます。「火事場のクソ力」「一夜漬け」なども、ストレスによって得られるハイパフォーマンスの例と言えます。
ストレスは外部の環境変化に適応しようとする生体反応です。ストレスが高まると、イライラしたり不安になったりするのは、外部からのストレスに体が反応しているからです。自分にとって何がストレスであるかを知ることは大切です。ストレスと上手に付き合うことで、係長として生産性を高めることができるからです。ストレスをコントロールできる人は係長としても成果を出しやすい傾向にあります。
ストレスをコントロールできるということは、どんなに環境が変化しても安定的に自分のパフォーマンスを発揮できるということです。プレッシャーがかかる場面においても、普段と変わらずリラックスした行動が取れる人は、自分の中で上手にストレスをコントロールしているのです。
ストレスを制する者はビジネスを制する。ストレスだらけのビジネス社会であればあるほど、ストレスをコントロールする力が求められるのです。
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