係長に求められるマネジメント能力

係長はマネジメントのいろはを覚える第一歩となるポジションです。会社内の最小単位のチームともいえる係の責任者として、チームをまとめ、成果を出さなければなりません。

マネジメントとは、最小限のリソース(経営資源)で最大限の成果を導き出すためのスキルです。最大限の成果を出せば何でもいってものではなくて、そこには効率性が求められます。

100のアウトプットを求められるとして、110のリソースを使っていてはまずいわけです。50のインプットで100のアウトプットが出す方が効率的ですし、それがマネジメントの考え方です。

マネジメントのポイントは2つです。

・時間を管理すること
・部下の強みを活かすこと

これはドラッガーが『経営者の条件』の中で述べていることです。もっと簡単に言うと、時間と人をやりくりすること――これがマネジメントの基本です。

「時間がない」と言い訳するのではなく、「時間はつくるものである」とよく言われますが、これこそマネジメントの真髄といえます。時間を作るためには人(部下)を使うことです。

部下を使って成果を出すためには、コツがあります。パワーと勢いのある人、じっくりと正確な仕事が得意な人、人とのコミュニケーションが得意な人。それぞれです。つまり、部下を使って成果を出すためには、部下の特性を理解し、その部下に適した仕事を与えることが必要になります。

さらに、部下を使って空いた時間は、自分が力を入れるべき最重要課題に投入します。そうすることで効率性が高まり、成果を出しやすくなります。

マネジメントにも個人個人のスタイルがありますので、ときには自分自身のスタイルを振り返ってみると良いです。

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