ロジカルシンキングはなぜ必要なのか
ロジカルであるとは、根拠や理由を客観的に示しながら、自分の考えに納得感のある筋道を立てることです。
俗にロジカルシンキングとか、論理的思考と呼ばれます。またクリエイティブシンキングが水平思考と呼ばれるのに対して、垂直思考と呼ばれたりもします。クリエイティブシンキングが右脳を使うのに対し、ロジカルシンキングは左脳を使います。
これからの係長にはロジカルであることが強く求められるようになります。これまで日本人は同じような文化や商慣習をもった同じような考えをする人達と一緒に仕事をすることが多かったのですが、今後は違います。世界は急速にグローバル化しており、自分とは異なるバックグラウンドを持つ多様な人々と仕事をする機会が増えてくるのです。
日本のように単一民族であれば、ある程度曖昧な表現でも意図が通じますが、グローバル社会ではそうはいきません。ビジネスの慣習や常識などの前提が、生まれ育った国や環境などルーツによって大きく食い違うため、日本では当たり前と思っていることが通用しないのです。
そんなときに役立つのがロジカルシンキングです。誰もが納得できるよう、客観的事実をベースに筋道立てて物事を考え、自分の考えを根拠をもって伝えることができれば、異文化の背景を持つ人同士でも合意することができます。
国際的な場面で使われる共通言語としては「英語」がぱっと浮かびますが、それに負けず劣らず重要となるのが自分の考えを論理的に伝えるロジカルシンキングなのです。
ロジカルシンキングにはいくつかの考え方やフレームワークが存在しますが、三大推論と言われる「演繹法」「帰納法」「因果関係」そして情報を漏れなくダブりなく把握する「MECE」、因果関係を掘り下げる「ロジックツリー」などは覚えておくと良いでしょう。
「自分の考えがうまく整理できない」
「会話が噛み合わない」
「言いたいことがうまく言えない」
といった係長は、ロジカルシンキングを意識したコミュニケーションをとってみるとよいかもしれませんね。
スポンサードリンク
関連記事
-
係長にお勧めのインバスケット演習
マネジメント能力や問題解決力を鍛えたい係長におすすめしたいのが「インバスケット演習」です。 イ
-
SWOT分析で自分自身を棚卸しする
係長であれば「SWOT分析」を基本的知識として押さえ、必要に応じて効果的に使いこなせるようになってお
-
係長は社会人基礎力を磨こう
――マネジメント能力と言われても、具体的に何をどう磨けばいいのかわからない。 そんな係長のみな
-
自分の言葉で語ってこそ説得力が出る
係長としての自分の言葉に説得力がないな、と思った方は、もっと自分の言葉で語るよう意識してみると良いか
-
係長には中小企業診断士の資格を勉強してほしい
係長の皆さんにぜひ学んでほしい資格が「中小企業診断士」です。「中小企業」とありますが、大企業の係長も
-
係長は女性活用で差をつけよう
「紅一点じゃ、足りない」 これは、内閣府が公募した男女共同参画週間キャッチフレーズの最優秀作に
-
環境変化に対応できるマネジメント力を養うには
慣れた職場環境では活躍できるのに、状況が変わると活躍できなくなる係長がいます。 「顧客の要求が
-
仕事を抱え込む係長が組織にもたらす悪影響
係長の役割は、一担当者が担う役割とまったく異なります。一担当者は個人プレイヤーであり、自分の手足を直
-
係長への昇進・昇格試験
大企業では、係長に登用する人材を「人材アセスメント」という昇進・昇格試験で選抜することがあります。人
- PREV
- 部下の不満を処理するのも係長の役割
- NEXT
- 係長に求められるストレスコントロール力