係長は社会人基礎力を磨こう
――マネジメント能力と言われても、具体的に何をどう磨けばいいのかわからない。
そんな係長のみなさんにぜひ知っておいてほしいのが、「社会人基礎力」です。
これは経済産業省が提案しているもので、チームとして仕事をする上で必要になる能力が定義されています。大きく3つのカテゴリーに分かれていますが、僕はこれを「知情意」で区別しています。
・前に踏み出す力 これは「意志」の力と言い換えることができます。
・考え抜く力 これは「知性」と言い換えることができます。
・チームで働く力 これは「感情」あるいは「人間関係」と言い換えることができます。
この3つのカテゴリーがさらに12の能力要素に細分化されています。網羅的とはいえないまでも、この能力を磨くことで係長としてのパフォーマンスも向上する可能性は高いです。
以下にざっくりと社会人基礎力の定義を引用しておくので、参考にしてみてください。
前に踏み出す力
・主体性: 物事に進んで取り組む力
・働きかけ力: 他人に働きかけ巻き込む力
・実行力: 目的を設定し確実に行動する力
考え抜く力
・課題発見力: 現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力: 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
・創造力: 新しい価値を生み出す力
チームで働く力
・発信力: 自分の意見をわかりやすく伝える力
・傾聴力: 相手の意見を丁寧に聴く力
・柔軟性: 意見の違いや立場の違いを理解する力
・情況把握力: 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
・規律性: 社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール力: ストレスの発生源に対応する力
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