係長には中小企業診断士の資格を勉強してほしい
係長の皆さんにぜひ学んでほしい資格が「中小企業診断士」です。「中小企業」とありますが、大企業の係長もご心配なく。中小企業診断士の資格勉強は、大企業に勤めていても十分役に立ちます。
中小企業診断士とは、国家資格をもつ唯一の経営コンサルタントと言われています。有資格者は全国に約2万人存在すると言われており、中小企業の経営診断やコンサルティング活動を行っています。独立している中小企業診断士は、その人独自の強みをもっています。製造業の業務改善に詳しかったり、ITシステムの構築に詳しかったり、ファイナンスのプロであったりと様々ですが、彼らは、仕事から学んだ実務経験と中小企業診断士の資格勉強で学んだ幅広い経営知識を掛け合わせることで高い能力を発揮し、活躍しています。
中小企業診断士の資格勉強で学べるのは、
・企業経営理論、人事・労務
・財務・会計
・運営管理・オペレーションマネジメント
・情報システム
・経済学、経済政策
・経営法務
・中小企業政策
と多岐にわたります。
また、二次試験では組織論、生産管理、マーケティング、ファイナンスという4つの分野での筆記試験(ペーパーコンサルティング)が課されます。
さらに、合格後の実務補習では、合格者がコンサルティング・チームを組んで実際に中小企業を訪問し、コンサルティング提案を行うというトレーニングを行います。
実は、企業の中にも、中小企業診断士の資格を持った人が多く存在します。これらの人たちは企業内診断士と呼ばれ、2万人いる中小企業診断士のうち約7割もの人が企業内診断士であると言われています。なぜ企業内診断士がこれほど多いかというと、中小企業診断士の資格勉強で学べることが、自分自身のキャリアを高めたり、社内での地位向上に役立つからです。
実際に中小企業診断士の資格を取ったおかげで、希望していた経営企画のポジションにつくことができたり、大手コンサルティング会社に転職することができたりした人も多くいます。
もし「何か自己啓発をしたいけど、何をして良いかわからない」という係長は、中小企業診断士の資格勉強をしてみてください。実際に合格するのは難しいかもしれませんが、一通り勉強するだけでも、幅広い経営知識が身につき、今後のキャリアアップに役立つことは間違いありません。
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